最強は誰? ー 髙羽千佳

冬の青空も、もうそろそろ見納めかな

 

メディアはまだ、
ピョンチャンオリンピックの
余韻に浸っている。
私も、今回の冬季オリンピックは
テレビにかじりついて観ていた。

 

男子のフィギュアスケートは、
4回転ジャンプの成功がメダル争いのカギ。
実際、4回転を成功させた
上位入賞者のプログラムは、
どれも素晴らしかった。

 

でも、このオリンピックでの
私のアイドルは、アダム・リッポン(米国)や
ミーシャ・ジー(
ウズベキスタン)だった。

 

彼らは、4回転は跳ばない。
きっと、挑戦することもできると思う。
でも、跳ばない。

 

高度なジャンプなくしても、
しなやかな動きとともに繰り広げられる
幻想的な世界観は圧巻だった。
まるで、森の奥深くにある
湖の氷上で舞う汚れなき妖精のように、
オリンピック特有の緊迫した空気を浄化し、
伸びやかで美しい時間を紡ぎ出していた。

 

きっと彼らは、
オリンピックという世界的祭典が
メダルを争う場だけでなく、
大切な何かを表現をする場であると
捉えているのだと思う。

 

自分の揺るぎない世界を突き詰め、
表現せずにいられないその情熱は、
生きる力になる。

心豊かに生きる術を知る人。

メダルに関係なく、
最強だなあ…と思った。

 

さて、「2足のわらじーズ」執筆者
大場 綾さんのコラム
数回にわたり取り上げられていた
映画「パターソン」。
その主人公パターソンも、
私にしてみれば“最強”だ。

 

日々の暮らしの中で、
自然と溢れ出てくるポエトリーは
誰にも止められない。
誰かに注目されてもされなくても、
彼は生涯、溢れ出す言葉と寄り添いながら、
穏やかに生きていくのだろう。

 

私が生業とする編集という作業も、
心豊かに生きる軸になるはずだ。
これからも、自分の人生そのものも
編集しながら生きていくのだと思う。

 

 


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