Foley Artist ー ヤマグチマコト

フォーリー専用スタジオの床の写真

 

以前、連載で触れた
映画やドラマなどでは
後からいろいろな音を当て直している、
ということについて、
今回は、もう少し詳しく書いてみます。

 

映像の中の登場人物は、
歩いたり、走ったり、話したり、
食事や着替えなど日常の動作が
当たり前のように行われます。

 

撮影と同時に録音もしますが、
現場の雑音を拾ってしまうため、
使用できないことがほとんど。
そのため、映像に合わせた音を作り、
当てるのです。

 

人物の動作などあらゆる出来事に対し、
さまざまな手段を使って
録音していく手法を
“ フォーリー・レコーディング ”
と呼びます。

 

この手法を確立したJack Foleyという
音響技術者の名前が由来とされており、
映画の世界では尊敬の念を込めて
“ Foley Artist ”と呼ばれています。
エンド・クレジットなどでも
その肩書を目にすることができます。

 

フォーリー・レコーディングを行う
専用スタジオもあり、
石や土、砂といったあらゆる材質のものが、
床に敷き詰められていたり、
一見ガラクタにしか見えないような
道具の数々が所狭しと
置かれていたりします。
スタジオというよりも
倉庫に近いイメージかもしれません。

 

自分もフォーリー・レコーディングの
経験がありますが、
ただ動きに合わせて音を出すだけでは
まったく映像にハマらないのです……。

 

キャラクターの心情や
俳優の演技の意図を汲み取ったうえで、
自分の動きをシンクロさせないと
音と映像がうまく馴染んでくれません。

 

“ Artist ”と呼ばれる所以が
ここにあるのかもしれませんね。

 

 


▼アンサーfromながい


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