News解説

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シリア問題

 

毎日のように衝撃的な映像が繰り返されるシリア問題のニュース。

なぜあれほど多くの難民が危険を冒してまでヨーロッパへ流れてくるのか?

 

ということをザックリと解説します。

 

シリアは日本の半分ほどの国土に人口は2200万人ほど。

国民のほとんどがイスラム教徒ではありながら、内戦の絶えない国です。

 

イスラム教には宗派が二つあり、一つはシーア派。もう一つはスンニ派です。

指導者のことを「カリフ」というのですが、そのカリフを

 

 

イスラム教の創始者ムハンマドの子孫から選ぶべき・・・シーア派

 

話し合いによって決めるべき・・・スンニ派

 

 

この2つの宗派は「指導者の決定」についての考え方の違いから生まれたものです。

 

シリアでは国民の大多数がスンニ派であるにも関わらず、政権を担っているのがアサド大統領率いるシーア派。

アサド大統領はスンニ派に対し、独裁的・弾圧的な政治を行います。

そんななか、2010年にチュニジアで始まった「アラブの春」という民主化(独裁政治を倒すこと)運動の波がシリアにも到達し、スンニ派が立ち上がり、政権との間で大規模な戦いが起こったのです。

 

さらに、この戦いが深刻化し、国の政治が不安定になったところに目を付けたISがシリアを活動拠点としたため、この地は、

 

独裁政権に対する戦い

 

ISの温床

 

という二重の混乱が起き、命の危険を感じた国民が続々と国外脱出を試みているのです。

ヨーロッパに着くまでに多くの人が命を落とし、着いたとしても全く先の見えない国外脱出。

しかしながら、そうせざるを得ないほどシリア国内の危険度が高まっているのです。

 

そして、問題をさらに複雑化させているのがアサド大統領の処遇。

世界情勢は力を持った、アメリカ・ロシア・中国・ヨーロッパの考え方に大きく左右されます。

 

アサド大統領を退陣させたいアメリカ。

アサド大統領に引き続き政権を担わせたいロシア。

 

この考え方の違いがシリア問題が解決しない大きな原因になっているのです。

 

以上のことをベースに日々のニュースを見ていくと、いろいろな気づきがあると思います。

 

Y.Nagai

 

 

2016年01月13日 | Posted in clue zemi, zemi column | | No Comments » 

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