『服装解剖学』との出会い ー 赤木美名子

 

 

「パタンナー※です。」
というと華やかでいいですねと
言われることが多い。

本当にそうなのだろうか。

 

17歳の頃Yves Saint Lauren写真集の
ウールパンタロンスーツの写真を見て、
ファッションの世界に憧れた。

 

岡山から東京へ出ただけでも
すべてが驚きなのに、
学校では髪が赤や緑だったり、
どっちが前だか後ろだかわからない
芸術品のような服を着た
先輩や同級生に刺激され、
ますますファッションの世界に
のめり込んだ。

 

ファッションデザイナーを目指していた私、
2年生になってから受けた
『服装解剖学』という講義が
この先の人生を決めた。

 

服を作るときにはデザインや素材など
見た目重視に偏る傾向がある。
(悪いことではないのだけれど)
服装解剖学は人体の構造を学び、
パターンと関連づけるという学問。


デザインのことを考えるよりも
おもしろかった。

上肢・外転運動・体肢・皮下脂肪の分布
原型の肩甲骨、鎖骨の位置の決め方 
脊椎の可動域を知り、運動量を決める
医学かと思うような言葉、
ファッションに関係ない言葉が
出てくる出てくる。

 

人間の体の動きを学んで腕を上げたり
ひねったりという動作をしても
スムーズに動ける着心地と機能性を
パターンに落とし込んでいるなんて
Yves Saint Laurenの写真を初めてみた
17歳の自分は思いもしなかった。

 

『服装解剖学』を学びはじめてからは
デザイナーでなくパタンナーを目指した。

そして、新卒でパタンナーとして
技術課に配属。

 

パタンナーになってもうすぐ20年。
天職と出会ったのは
『服装解剖学』のおかげ。
今までもこれからも、
私がつくるパターンは
人体から離れることはない。

 

パタンナーは華やかなのか、
パタンナーの自分はわからない。

 

パタンナーとは
ファッションデザイナーが描いた
平面のデザイン画を
人体が着用する立体にするために
型紙(パターン)を設計作成して縫製の方法や
工程などの指示もする

 


「lineaとむすひ」web

 


2017年11月14日 | Posted in 余談Lab, 2足のわらじーズ | | 1 Comment » 

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コメント1件

  • yamazaki より:

    お米作り、お酒作りのお手伝いをしながら大変面白い夢を描かれているんですね。
    都会から田舎へおそらく感覚も変わったでしょうね。頑張ってください。

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