ただ今、絶讚仲居中 ー 浅野知子

 

アタイは流しの仲居。

 

三重県のとある島に来ているのさ。
今日が仕事納めのラストランさ。

 

今回お世話になっているところが
また良い旅館さんで、
個人的な「旅館観」について
思いを巡らせてしまい
ました。

 

その「良い」と思う要素が
いくつも重なり合って
その旅館の存在感や
個性となるわけですが…。

 

まず昭和な佇まい『歓迎 〇〇流様御一行』の
黒地に白文字看板、
お部屋のダイヤル式の電話や
窓辺の低いテーブルに挟んだ
向かい合わせの椅子、
裏で使われている鍋ひとつに至るまで…
「レトロ」が「現役」で
使われていていることに胸が高まりました。

 

そしてお姐さんたちも
地元の年季の入った方が多く、
こちらも相当な「現役」っぷり。

 

中には海女さんもいて、
漁をする岩場について語ってくれた時には
仕事中にも関わらず潤んだ瞳で
見つめてしまいました。
カッコ良すぎです。

 

そして若女将。
これがまた美しい方で、
初対面で挨拶をした時は

「え・ホント、眩しい」

と、立ちくらみがしました。
諸々の味わい深さに若女将の華が加わると
旅館の格が上がって見えるのも不思議です。

 

今までも現代風の趣きの宿や、
ホテルと旅館の中間のような宿、
山奥の小さいけどホンモノの旅館。
様々な個性がありましたが、
こちらは昔ながらのザ・旅館スタイル。

 

それぞれ意図的な有無はさておき
個性があり、これはもはや
エンターテイメントだなと。
改めて旅館とは
面白い空間だなと思いました。
お布団が敷かれるのを
所在無さげに眺めているのも、
三角に折られたティッシュも
エンターテイメント…。

 

また旅館考については改めて。
さ、お仕事お仕事〜。

 

 


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