二回観て、二回読む ー 髙羽千佳

トッププレイヤーが集結した大パネル
なぜか、トイレの壁に掛けられていた…

 

先月、世界トップレベルの選手が集結する
「楽天ジャパンオープン」を観戦した。

 

日本の宝と言われる錦織くんは、
手首の怪我で欠場。
それでも、テニス観戦好きの私としては
(もっぱらWOWOWだが…)、
トップレベルの卓越したプレーを
間近で観るチャンスを
逃すわけにはいかない。

 

観客はボールの行く末に一喜一憂。
強烈なサーブにどよめき、
長いラリーや超人的プレーには、
惜しみない賞賛を送った。

 

手に汗にぎる場面でこそ
選手の半端ない集中力が
発揮される
観戦する側もグッと力が入る。
選手、観客の気持ちは同じベクトルに向き
会場全体がエネルギーに満ちあふれていた。

 

実は、私は15年以上
テニススクールに通っている。
ほとんど惰性である。

 

上達は頭打ちだが、プロのプレーを観て
“ イメトレ ” してからコートに立つと、

「あらあら、調子いいじゃない!」

…という時がある。
でもそれは、選手のフォーム、ポジション、
ゲームの組み立てなど、テーマを持って
客観的に観戦した時のみだ。

 

逆に、ボールだけを目で追い、
勝負の行く末に夢中になって観た時は、
私の技術向上は期待できない。
興奮する気持ちに流されて
試合にのめり込んではダメ…なのだ。

 

そういえば、昔、
私に原稿の書き方を教えてくれた上司に
よく言われたことがある。

「他人の書いた文章にのみ込まれるな。
 客観的に文章の切り口を評価し、
 全体の構成を読み取り分析しろ」

とはいっても、
気持ちが赴くままにテニスを観たいし、
本だって読みたい。
器用ではない私は、結局、

「解放的観戦(読書)」
    ⬇︎
「客観的観戦(読書)」

という流れで二回観たり、
読んだりしている。

 

 


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