会社の員 ー 大場 綾

 

コラムの第一回は
冷えたビールが嬉しすぎる7月だった。
冷酒もたいへん結構。
季節は巡り熱燗が嬉しい昨今です。

 

さてここまでは創作にまつわることを
書いてきた(のです!)。
しかし二足のわらじーズという
コーナー名にしてはthe otherわらじ、
事務員の話をしていないことが
ずっと気にかかってもいた。

 

若い人たちへ、年齢だけでも
先輩の私が書くからには何かしら
お役に立つことを書きたい。
なんならグッときた一文を
生徒手帳に書き写し、
人生の大事な局面で反芻しては
力づけられてほしい。
なのに事務員としての
グッとくる話が浮かばない。
創作の話を書いた方が
かっこいいっぽいから、
という浅はかな見栄もある。

 

ちなみに今の会社に勤め始めて
21年になる。

 

入社したとき生まれた子が、
酒の味を覚えて飲みすぎて
居酒屋のトイレに立てこもった回数も
1回や2回ではない程度には
成長するだろう年月。
いや今の若い人はあんまり酒を飲まないか。
私はもりもり飲んでいたし
すごくバカだったので(今よりも)、
面接の席で

「3年間で二千万円貯めて辞めます!」

と豪語した。
なぜか採用された。
二千万には具体的な理由があるのだけれど
バカの上塗りになるから書かない。

 

それで、でも、
金は貯まらなかったし(今も)、
会社も辞めなかった。

 

5年ほど経ってから面接してくれた
故大地康雄に似た部長さんに

「辞めるって言ってたよなあ?」

とからかわれ、私は「ウヘヘ」と笑って、
それから更に16年間居座っている。
部長さんは定年退職して
数年前に亡くなった。

 

書くことがないのは事務員ライフが
平穏だからでもある。
それはそれで悪くないと思う。
この悪くない、ということについて
次回考えたい(たぶん)。

 

大場 綾ブログ「kusamura.com
「cyan」ブログ

 


2017年11月22日 | Posted in 余談Lab, 2足のわらじーズ | | No Comments » 

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です