機械へ捧げる鎮魂歌 ー ヤマグチマコト

 

今回は1つご紹介したいCDがあります。

「IBM1401 A USER’S MANUAL」

というアルバムです。

 

これは1960年代に世界中の企業などで
幅広く使用され人気を博した
「IBM1401」というコンピューターが
引退する際に「葬儀」が行われたという
エピソードからインスパイアされたもの。

 

コンピューター自体が発する動作音や
有名な詩の一節を
合成された声に朗読させ
それらを美しいオーケストラに乗せて
機械に贈るレクイエムとして
制作されました。

 

アーティストの名前は
ヨハン・ヨハンソン。
アイスランドのミュージシャンで、
昨今は映画音楽などでも活躍し
アカデミー賞にも
ノミネートされていたりしました。
そちらの方面で
知っている方が多いかもしれませんね。

 

いずれ廃れていく運命にある
コンピューターなどの無機質な機械に対して
美しい音楽を捧げるとは
なんてロマンティックなことを
考えるのだろうと……。

 

自分も物を捨てる事が苦手で、
長く使った物に対しては、
感謝の気持ちとともに処分しているので、
このアルバムのコンセプトに
強く惹かれ、共感したことを
よく覚えています。

 

以降、日本で販売していないCDを
海外から取り寄せるほど、
彼のファンになっていました。

 

しかし、2018年2月9日に
ヨハン・ヨハンソンは
帰らぬ人となってしまいました。
享年48歳。
もっと美しく革新的な音楽を
作り続けて欲しかったな、と思います。

 

どうか安らかに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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