生存競争 ー はしもとみお

 

職人とは、細やかな変化に
日々対応できるひとであります。

 

今日は湿度が高いからパンの粉に対して
水の量はこれだとか、
この木はねじれた木目をしているから
横から彫ってねじれを利用しよう、だとか。

 

自然は小さな変化で日々あふれ、
それが毎日を飽きさせずに彩り、
ものづくりの仕事はよりよいもののために
少しづつの変化を利用して
成長していくことになります。

 

しかし職人とは、大きな変化には流されない
屈強な軸が必要です。
流行や世間の流れを読みはすれど、
大波に飲まれて自分を見失っては、
職人たるもの自分にしかできない
唯一無二のものを失う羽目になります。

 

そう思うと、大樹とは最強の生き物です。
根は地中に深く広く絡み、
天変地異にも屈しない力強い幹を持ち、
その傍らで高く伸びた枝の先には、
しなやかで繊細な感性で大いなる光を
受け取る葉たちが、日々変化しながら
柔軟に暮らしているのです。

 

私は大樹のようになりたい。
日々柔軟に時に屈強に変化に対応し、
おびただしいほどの彫刻を作り
その種を世界中に散りばめ、
自分がなくなってしまった後も、
彫刻になった動物たちは
どこかで可愛がられている、
そんなものをつくりたい。

 

「生存競争においては、
   強いものが生き残るのではなく、
   変化に対応できるものが、生き残る」

 

ダーウィンのことばを、春になり
たくさんの木々や生命を目の当たりにすると、
いつも思い出すのです。

 


「はしもとみお ホームページ」

 


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