Kさんと音楽 ー 板 香澄

 

ピアノを弾くKさん

 

私の勤めるデイケアに通っていらっしゃる
利用者さんの中に、
楽譜が読めなくても
記憶している音をピアノで探って曲を弾く、
そんな方がいます。
Kさんです。

 

優れた音の記憶にも驚きますが、
曲の間奏まで弾いたり、
その正確さにも驚きます。

 

音楽の幅も広くご存知で、
Kさんの若い頃の洋楽だったり、
映画音楽だったり、唱歌だったり、
私の知らない素敵な曲を
たくさん教えてくれます。

 

私はネット検索して、その曲を聴き、
必死に音を取って楽譜にして、
一緒にピアノで弾きます。

 

楽しいので、
自分が介護職員で仕事であるという事が、
この時には何処かに吹っ飛んでいます。

 

子供の頃から
歌が好きだったとおっしゃるKさん。

 

きちんと音楽の勉強をされたわけでもなく、
自然にこの秀逸な音の感覚を
身につけられたようです。
美しい音楽に
たくさん触れてこられたのだと思います。

 

跳び上がる程嬉しく幸せな時も、
とても辛くて悲しい時も、
きっと音楽はKさんの体中を巡っていて、
友達みたいに
心に寄り添ってくれるのだろうな。

心を自由にして音を自身の中に取り込む。

それは、
とっても豊かで素敵だなあと思うのです。

 

 

「Kasumi Ita mobile」Web

 

2017-09-09 | Posted in 2足のわらじーズ, 余談LabNo Comments » 

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