イラストレーションと流行とー 金川カモメ

イラストスクールに通っていた
当時講義ノートに描いた落書き。
今とあまりタッチが変わっていない

 

最近の1990年代リバイバルで
嬉しいものは古着。

 

中古とはいえすでに店主の目利きにより
セレクトされた上質な物が
並んでいるお店が多い。
その流行が数年前から蘇り、
今も私は古着の変な柄のシャツや
ワンピースにときめいている。

 

「流行は繰り返す」

つい最近そのことを
肌で感じる出来事があった。

 

用事があり東京の東側、
谷中あたりを歩いている時に
1枚のポスターが目に入った。
それは古びた掲示板に貼ってあった
地域のイベントを告知するもの。


そこに描かれていたイラストは、
一見1970年代後半から
1980年代初期を思わせる懐かしいタッチ。

 

昔のポスターが
貼られたままになっているのかと思いきや、
よく見たらイベントの日付が
平成30年だった。

私が幼い頃によく見かけたようなタッチの
イラストが2018年の今また流行っている!

はじめに感じた違和感が一気に吹っ飛んだ。

 

そもそも私がイラストレーターに
なりたいと思い、
集中して絵を描き始めたのは21歳の頃。

 

当時通っていた大学(美大ではない)では
3年生を迎え、周りのみんなは
当たり前のように就職活動を始めていた。

 

しかし私は特に就職したい企業が
なかったので、なんとなく就職活動を
しないことに決めた。
就職氷河期真っ只中だった。

 

そんな折、当時愛読していた
雑誌「Olive」で
京都にイラストレーターの方々が
講師を務める学校があることを知た。
大学を卒業するまでに
アルバイトで授業料を貯め、
卒業後すぐにその学校へ通った。

 

アルバイトをしながら
イラストレーターを目指し
1年間通ったそのスクールでは、
東京のイラストレーションや
デザイン業界周りで活躍する方々に
現場のお話を聞く機会が何度もあった。

 

地方では滅多に聞けない
刺激的なお話ばかりで、
毎週興奮しながら持ち込んだ作品の講評を
熱心にメモをとっては
ふむふむと頷き質問をした。

 

先生方がおっしゃるには
イラストレーターには2種類のタイプがあり、
前者は流行を追いかけて
時代ともにタッチを変化させて行くタイプ。
後者はひたすら自分のスタイルを通し、
時代が巡ってくるのを待つというタイプ。

 

ある日講師に来られていた
イラストレーターの方に

「あなたの絵は個性があるが、
 器用そうじゃないから後者だろう」

と言われて困惑した記憶がある。
そういわれた時は若さゆえ、
自分の不器用さに気づいていなかったと
今になってみれば思う。

 

今はわかる。
私は間違いなく後者だ。

 


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学習塾(zemi)、cafe&パン屋、仙台発のフリーペーパー発行の運営をしています。さまざまな側面から 「勉強」と「生活」を考え、 「てがかり」(clue)を発信しています。

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