好きなこと ー 福井裕子

 

先日、高校生のときを
思い出すことがあった。

 

奇跡的に入学した進学校では、
あっというまに授業に
ついていけなくなっていた。

 

日々、授業中にぼんやり空なんかを
眺めていたら、
だんだんと先生に叱られるようになり、

居心地も悪くなり、授業をサボっては、
学校近くの公園で日向ぼっこをしたり、
抜け出して友達と讃岐うどんを
食べに行ったり、

という完全なる
落ちこぼれ高校生活を送っていた。

 

落ちこぼれ高校生だったけど、
気持ちは全く落ちてはおらず、
楽しく自由に過ごしていた。

若いってすごい…。

 

なぜ気持ちは元気だったのかなと思うと、
絵を描くことに出会ったことが
かなり影響していると思う。

 

子供の頃から絵を描くことは
何となく好きだった。

けれど、そのことと将来は
全く繋がっていなかった。

美術大学の存在さえ、
よくわかっていなかった。

 

あるとき姉が、

友達が美大受験のための
美術アトリエに通っていた、
あんたも行ってみたらええやん、

と、遊び呆けていた私に進めてきた。
そこからだ。

 

アトリエという場所で、
絵を描くことが楽しくて、楽しくて、

学校の授業よりも、
ワタシはもっと絵を描きたいんじゃーと、

相変わらず学校の勉強はそっちのけで、
こんどは公園ではなく
美術アトリエに通い詰めていた。

 

なんとか留年ぎりぎりで卒業できたけれど、
勉学はサボりまくっていたので、
すぐに大学に入ることは出来なかった。

けど、美大に入るという目的を見つけて
勉強をするという行為が、
凄くシンプルで楽しいことだと気づいた。

 

絵も上達するまでに時間はかかったが、
毎日毎日描き続けていくことで、

あるときグンっと表現が
広がった感覚を知った。
とても嬉しかった。

 

なぜ、コレを高校生のときに
気づけなかったのかーと悔やまれたが、

まあ過ぎたことかと、あまり気にせず
目のまえのことだけに集中した。

 

そして、晴れてハタチで合格!
して、上京した。

美術大学は思いっきり制作できて
楽しかった。

 

その頃の感覚や一緒に頑張った友だちは、
今の私にとって
とても大切なものになっている。

そして辛抱強く支えてくれた親や、
先生方には本当に感謝。
いや、ほんと、申し訳ないくらい。

 

なんて、しみじみしちゃって、
年をとったなあと思うわけですが、

とにもかくにも、
自分の好きなことを見つけたら、
ひとって強くなれるのかな、
と思っています。

 

時代を感じる写真…

 

「yukofukui photograph blog」

 


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学習塾(zemi)、cafe&パン屋、仙台発のフリーペーパー発行の運営をしています。さまざまな側面から 「勉強」と「生活」を考え、 「てがかり」(clue)を発信しています。

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