人の声、という音 ー ヤマグチマコト

 

ゲーム制作というものは、
基本はデスクワークばかりで
CG制作やプログラミングなど、
それぞれの担当たちが
自分の机に向かって
作業していることがほとんどです。

 

ただ、サウンドデザインの仕事には
音楽や効果音、
フォーリーのレコーディングなど、
“ ライブ感 ” のある作業もあります。
それは、
この仕事の魅力のひとつでもあります。

 

個人的に心躍るのが、
プロの声優による
ボイスレコーディングの現場です。

 

15年ほど前のことになりますが、
初めてレコーディングに立ち会ったとき、
自分が徹夜で
フラフラになりながら作成した台本を
プロの声優が全力で
演じてくれているのを見て、

「これはヘタな台詞は読ませられない」

改めて襟を正したことを覚えています。

 

と、同時に
物語を進めるために並べていた文字が
生き生きとした言葉となり、
キャラクターの感情や輪郭、
バックグラウンドを浮かび上がらせ、
生身の存在感が生まれる……。

 

子どもの頃から、
アニメや映画を見るのが
大好きだった自分は、
そんな瞬間に立ち会えた喜びも感じました。

 

人の声というのは、
音の中で最もエモーショナルであり、
感情にダイレクトに
響くものだと思っています。

 

CGの技術が発達し、
映像面では実写と見紛うような表現が
できるようになりました。
デジタルデータの集合体の中に、
人の声という
アナログなものが加わることで、
デジタルだけでは表現しきれない
深みが増し、
プレイヤーの心を
揺さぶることができるのだと思います。

 

目には見えませんが、
音って本当に面白いものです。

 

 


▼アンサーfromながい


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