装丁家的書体づくり(1)ー 山田和寛

古い雑誌から採集した活字

 

前回の予告通り書体づくりの話をします。

 

まず、日本語の書体は、
漢字を含めると標準的なセットで

9500文字ほど必要なので、まあしんどい。
さらに複数の太さ(ウェイト)を
作るとなると
労力が何倍にもなります。
無理じゃん……。

 

しかし日本語の文章は
ひらがなとカタカナが約半分を占めるので、
仮名だけの最低限のセットを作って、
既存の漢字書体と組み合わせて使う
という発想もあります。
(その場合グラフィックデザイン専用ツールで
擬似的に複数の書体を合成したりします)

 

そういう仮名書体であれば
数百文字つくればいいので、

個人でもできそうな気がしませんか?
しますね!

 

ではやっていきましょう。

 

書体づくりといっても、
いろいろなアプローチがありまして、
ざっくり分けると
オリジナリティを追求する系、

古い活字や書などからの
インスパイア系があります。

 

いま制作中のゴシック体は
後者のアプローチです。

 

古い活字を参考にするといっても、
どんな制作物でも
著作権というものがありますので、

制作者の権利を侵害しないようにします。
また著作権の保護期間が過ぎていても、
オリジナルの制作者の意図を
尊重するというのは何よりも大事です。

 

nipponiaで以前リリースした
「NPG ヱナ」という書体は

古い活字からインスパイアされました。
オリジナルがあまりにも古いので、
どういう方がどのような意図で
デザインしたのかというのは分かりませんが、
時代の香りを残しつつ
現代的にリファインしました。

 

というわけで次回に続きます。

 


「nipponia」web

 


▼アンサーfromながい


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