誰もが編集者 ー 髙羽千佳

本棚やCD・レコードラックは、
知らずと編集力を注ぎ込んでいる場所の一つ

 

 

私は、雑誌や企業発行物の
編集の仕事をしている。
実は、この「編集」という作業は、
誰もが日常的にしていることなのだと
思っている。

 

例えば、今日の晩ごはん。

 

そこには、

・リサーチ
・テーマ(切り口)の発案
・構成やレイアウトの決定
・各種調整

といった、編集的要素がぐっと凝縮されている。

 

「今日、何食べよう」

まず、心と体の状態を確認して、
今求めているものは何か
自己『リサーチ』する。

「なんとなく覇気がないなぁ」

となれば、
“ 肉まつりでスタミナを!” が 
晩ごはんの『テーマ』になったりする。

 

どんな味覚を求めているか
さらに『リサーチ』を重ね、
肉の種類、調理法、味付けを決める。

 

ここまでくれば、
なんとなくサイドメニューのあてもつき、
晩ごはんの『構成』が組み立てられる。

 

余裕があれば、
オプションをつけ加えると、
より “ 肉まつり ” は楽しくなる。


例えば、
フルボディの赤ワインを仕入れに走り、
アップテンポのラテンミュージックを
ダウンロードし、
家族、または肉党の友人を招集するなど、
登場する要素や人選の
きめ細かい『調整』が、
晩ごはんの雰囲気を
より盛り上げるカギとなる。

 

料理が完成したら器を選んで盛りつけ、
テーブルに美しく『レイアウト』する。
もちろん、食後には晩ごはんの感想を聞き、
次回に生かすことも忘れない。

 

こうして、人は日々の暮らしの中で
知らずと編集力を発揮している。

 

ごく身近なところではバッグの中身。
大きなところで言えば、
人生そのものが編集作業の連続だ。

 

誰もが持っている編集力。
紙面やウェブ上だけでなく、
日々の暮らしからコミュニティ形成、
起業、まちづくり(おこし)など、
いろんな場面で、そのTPOにあった
立体的な編集力が必要とされている。

 

 


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