月と母 ー 土井サオリ
こんなに目まぐるしく過ぎていく日々は
もう、無いかもしれない。
引越しが終わった次の日に
母はこの世を去った。
コンビニからの帰り道、
あと数日で満月になりそうな月を見ながら
「もう一度(母と)一緒に住めたら
楽しいだろうな」
なんて、ふと思いながら帰宅した
数時間後だった。
それから1週間はバタバタと
仕事も休み、家にも帰れず、
普段あまりかけない「電話」を
1年分かけた気がした。
父と母が暮らした家の退去は
意外とスムーズに終わり、
引越ししたばかりの私は、
さまざまな手配を覚えたままだった。
姉と二人でピカピカにした床。
夕陽が差し込む洋室に、
いつの間にか白い子猫が2匹
ベランダから入って座っていた。
ひぃおばあちゃんが飼っていた
白猫のリリィーと、
私が小学生の頃に初めて飼った
白猫のミルクを思い出した。
7/12〜7/16には、
東京のお友達が、京都で開催した
猫イベントのお手伝いさせてもらって
おかげで沢山沢山、元気をもらった。
新居は猫が飼えない場所だけど、
フクロウをすすめられたり、
犬に触る機会がおとずれたり、
ここ数日、
色んな動物たちに癒されています。
7月は、引越しを応援してくれていた
母の誕生日月でもあるので、
ほんの少しずつでも感謝を返していきたい。
と、今さらながら思うのです。
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