本と、本屋とのこれまで ー 土屋裕一

 

本を扱っているので小さなころから
熱心に本を読んでいたように思われますが、
恥ずかしながら
まったくそんなことはありません。

 

雨の日も雪の日も外を走りまわり、
中学・高校生のときは部活動
(陸上とバレーボール)中心の日々を
過ごしていました。

 

ただ、昔から本屋が好きでした。
大好きでした。

 

休みの日には決まって本屋へ連れていくよう
親にせがんでいたことが懐かしく、
今になって思えば、訪れるたびに
自分の知らない世界が見つかる本屋は
夢のような空間だったのかもしれません。
卒園文集の将来の夢に
「ほんや」と書いています。

 

本屋好きが一気に加速したのは
京都の大学へ進学してからです。

 

京都には新旧のユニークな本屋が
いくつもあって、最寄りの本屋だった
「恵文社一乗寺店」には
毎日のように通いました。

 

そこに並ぶ本は1冊ずつそれぞれに、
その棚の、その位置に存在する意義を感じ、
つい手が伸びてしまう。
そうして本もどんどん好きになり、
大学を卒業するころには
段ボール30箱分の本と同居していました。

 

「好きが高じて…」というのが、
現在ぼくが本屋をしている一番の理由です。
何かを本気で好きになることは、
何事においてもすばらしいことだと
身をもって感じています。

 


「suiran」ブログ


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