印象的な言葉 ー 金川カモメ

 

今はなき京都のイラストスクールに
通っていた20代初めの頃、
講師の方々に一番言われたことは

「学ぶは真似る」

という言葉。

 

私は絵を描くことが好きで描いてはいたが
美術のアカデミックな教育を
受けていないので、
まずはこれを
実践してみることにした。

 

当時憧れていたイラストレーターの
森本美由紀さんの洗練されたスタイル画や、
大橋歩さんの個性的なクレパス画、
海外のアーティストの素描などを
真似して練習した。
今は全く違うタッチになっているけれど、
そこを通らなければ今の私はないと思う。

 

他のベテランイラストレーターの
講師の方はこう言われた。

「とにかく構図の良い映画をたくさん見て
    観察しなさい。良い映画は細部に
    監督のこだわりが詰まっている」

それから一時期は映画を見て
絵を描く練習をした。
ちょうど1960年代リバイバルで
ゴダールやトリュフォー、
市川崑監督の作品が好きだった。

 

またクラスメイトに
絵のタッチが似ている人を見つけ
なんだかモヤモヤしていた時、
とある講師の方が
こんなことをおっしゃっていた。

「どんな才能がある人だって
 オリジナリティなんてほんの少し。
 作品の大部分はその人が
 今まで見聞きしたものからできている」

そのクラスメイトは好きなものや
描きたいものが自分と近かったので、
自然と絵も似ているのだ。
そう解釈したら気持ちが少し楽になった。

 

今思えば10代20代は
人生の経験値が低かったので自信もなく、
そういう安心できる印象的な言葉を
求めていたように思う。

 

反対に今は「感じること」が
おろそかになっている気がしてまずい。

 


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