人形の下に、人がいた! ー 山田はるか

 

19歳で念願だったADになり、
1年半が過ぎたある日。

 

撮影後、スタジオに忘れ物を取りに
戻ったところ、別の撮影チームが
「ぼうけん!メカラッパ号」という
人形劇の収録をしていました。

 

興味本位で少しだけ舞台裏のほうを
(邪魔にならないように)
覗いてみたところ…、
そこには黒い服を着た大勢の大人たちが
ひしめきあいながら人形を
動かしている姿がありました!

 

私はその瞬間の、
全身に雷が落ちたかのような
強い衝撃を今でも忘れません。

「人形の下に、人がいたんだ…!
   20歳にもなって、
   そんなことも知らなかった…」。

もちろん人形たちが
勝手に動いてるなどとも
思ってはいなかったわけですが、
とは言え誰かが動かしているとも
考えたことがなかったんです。
笑っちゃいますよね。

 

つまりこの時に初めて私は、
子どもの頃にあんなに大好きで観ていた
テレビの中の人形たちも、
すべて誰かが動かしていたのだという
「当たり前のこと」に気づいたのです。

 

ふと我に返った時、
もう私の心は決まっていました。

「わたしが本当にやりたいことは、
  これだ !!! 」

そうして、中学生時代から描いた
ディレクターになるという夢から
一気に軌道修正。
私は人生の行き先を

「人形の世界へ入ること」

に変更することに決断しました。
のめりこむとすぐ一直線に
なってしまう性格は、
昔も今も変わっていませんね。(笑)

 

どうしたらその世界に入れるか、
知り合いの方の紹介で
操演の大先輩にお話を伺ったところ、

「人形劇団で修行してきなさい」

というアドバイスをいただき、
その後、ADを2年で辞めて
その方の出身劇団の門を叩いたのです。
いまから、18年も前のことです。

 

次回は修業時代の話を書きたいと思います。

 


NHK「新・ざわざわ森のがんこちゃん」web

 


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