書いて伝える。書くと伝わる。ー 土屋裕一

 

読書感想文は好きですか?
ぼくは苦手でした。
夏の終わりに絶望した記憶が
よみがえります。

 

先日、知人が運営する新刊書店で
「suiranのひとり書評展」と題し、

古本100冊に書評を付けて
販売するイベントを開催しました。

 

書評とは、「内容」と「感想」を
うまく混ぜ合わせて本を紹介するもので、


これは大変なことを提案しちゃったぞ

と少し悔やみました。

 

やっと80冊を書き上げたときのこと。
詩人の荒川洋治さんのエッセイ
『夜のある町で』を読み返していたら、


「文章を書くときには3つの
   “ 書かない ” を大切にしている」

と書かれていました。

 

知識を書かない。
情報を書かない。
何も書かない。

 

まるで禅問答のようですね。
知識と情報と何かを
必死になって書いていたぼくの胸に、

愛読していた荒川さんの言葉が
見事に突き刺さったのでした。

 

イベントは自分でも驚くほどの
盛会となりました。

「究極にアナログ的な販売方法」
「友人から本を借りる感覚に似ている」

お客さんからは新鮮な言葉がたくさん。

経年変化で同じものが2つとない古本と
書評のマッチングが、

ぼくの予想をはるかに超えたところで
うまく結実したようです。

 

 

荒川洋治さんのように「書かない」極地には
到底たどりつけませんが、

たとえつたなくても、
自分の言葉で書くことで伝わることがあると
思い知りました。

 

今なら少しだけスムーズに
読書感想文も書けるような気がします。

 


「suiran」ブログ

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です