娘との米づくり ー 赤木美名子

 

稲刈り真っ最中でございます。

 

 

SNSの粋な計らいで
6年前の投稿を読み返すことができた。

 

村の黄金の田んぼの写真と共に

『上越吉川の棚田の稲刈りは
 私達のこの先の人生や価値観を
 大きく変えることになるだろう
 3日間でした』

と書いていた。

 

東京にいたその頃の自分は6年後、
娘と一緒に4年目の稲刈りをしている姿を
想像することはできなかった。

 

小さな娘と農作業をするため
できるだけ大きな機械を使わないよう
心掛けている。

稲刈りの道具はバインダーと鎌。

 

手刈りも辛いなんて思わない。
稲の香りを嗅ぎながら過ごす数日、
収穫のよろこびが
腰痛と筋肉痛に比例すると思っている。
変人扱いされるけれど。

 

夫と稲刈り中、
娘は田んぼの脇に置いた
日よけのテントの中で

ままごとをしていたのだけれど
陽が傾き始めたころ、
背丈ほどある稲束を運び始めた。

 

 

8月のひどい干ばつの時も
小さな小さなじょうろを持ってきて
水のある場所まで
何往復もして
稲に水をかけ続けた。

 

春に植えた稲と共に過ごした4か月半。
娘なりの稲に対するまっすぐな想いなんだと
今頃気付いた。

 

娘に美味しすぎるお米を食べさせたいと
はじめた米づくり。

いつの間にか4歳の彼女は
立派な農家に成長。

はさがけをするはさを
ジャングルジムみたいだと
よろこんで登る彼女にカメラをむけると
CMができた。

今年は干ばつや長雨のおかげで
手間も時間もかけただけ、

天日干しのおひさまの香りがする
白いご飯が待ち遠しい。

農家になった娘と育てたお米は
どんな味がするのだろう。

週明け台風が直撃。


どうか穏便にお取り計らいくださいませ。

 


「lineaとむすひ」web

 


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