食の記憶から垣間見えること ー 増田拓史

 

これまで具体的に作品のことについて
お話ししてこなかったので
2回に分けて作品のことについて
触れたいとおもいます。

 

僕は人の記憶をテーマに
領域横断的に作品を制作してます。

その中でも近年、フォーカスしているのが
家庭料理の記憶です。
思い入れのあるお料理を
展覧会を行う各地でヒアリングや

再現調理を行っていただいています。

 

その時の内容を
取りまとめたストーリーやレシピ、
そして調理中のポートレイト写真を

作品として発表しています。

 

                                          ©︎HIROFUMI MASUDA

 

食の記憶から垣間見えることって、
実は多い。

 

ヒアリングを重ねていくと、
自然とその土地柄だったり、

数世紀単位での歴史が
浮かび上がってくるんです。

 

この手法だと、直接的に郷土性とか地域性を
リサーチすよりも

もっと自然に温もりのある物事を
知り得ることができるんですね。

 

家庭料理というのは、
普段何気なく食べていて、

よほどのことじゃないと
記憶になんて残らない。

だからこの作品シリーズを通して
その
何気なく、儚い記憶を
レシピという形で記号化して

後世に伝えていこうという
試みでもあります。

 

                                   ©︎HIROFUMI MASUDA

 

次回は、実際の作品のストーリも加えつつ
もう少し具体的にお話しさせてください。

 

 


2018年10月05日 | Posted in 余談Lab, ひらめきのタネ, 美術家 増田 拓史 | | No Comments » 

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