最高の日 ー 稲葉基大
季節外れの台風が西にそれたお陰で
この町の空は青く晴々としている。
気持ちのよい風が
桑の枝を揺らし落ち葉を誘う。
珈琲を淹れた僕は、
大好きなシャンソンが流れるアトリエで
鼻歌をうたいながらこの作文を書いている。
三連休真ん中の日曜日、
お客様はまばらで
いかにものんびりとしたものだ。
朝から良いことが有ったので
気持ちもとても穏やかである。
勿論、店がこんなに暇な状況は
喜べないのだが、個人的には、
こんな日を
「最高だなぁ…」
と感じてしまう。
いや、きっとこの10月7日は
最高な日なのである。
こんな風に、
無意識では見逃して逃してしまう
楽しい日常を愉しむために、
現実逃避のような現実凝視の
ポジティブ感覚を身に付けることで、
当たり前の生活が息抜きになったり
思わぬ気付きを与えてくれることも
ありますよ。
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