ビルマ語翻訳のおはなし ー 檜垣裕美

 

英語の翻訳の場合、
出版・実務・映像の分野に分かれており、
実務のなかでも特許・メディカル・
財務などに細分化されていて、
それぞれ専門の翻訳者が翻訳する。

 

それに対してビルマ語の翻訳の場合は
翻訳者の絶対数が少なく
専門の翻訳者かどうかにこだわっていると
翻訳する人がいなくなってしまうため、
翻訳者はどんな分野にも
対応しないといけない。

 

自分の専門ではない分野を翻訳するには
翻訳をはじめる前にその分野について
ある程度勉強しておかないといけないので
大変な苦労をすることがある。

 

なぜならその分野のことを知らずに
文字どおり訳してしまうと
大きな間違いをしてしまう可能性が
あるからだ。

 

文系学部出身のわたしは
技術系の知識はまったくなかったので
建設機械の翻訳・通訳に携わったときは
とても大変だった。

 

ウェブサイトを見てもその機械が
どういう原理でどのように動くか
よくわからなかったときなど、
子供向けのもののしくみの本を読んで
勉強してから作業したりしたものだ。

 

また、日本で使われている外来語を
ビルマ語へと翻訳するときにも
注意が必要だ。

 

そのような場合には英語のまま
アルファベットで表現したほうが
伝わりやすいこともあるし、
英語の音だけをビルマ語の文字で
表現することもあるが、
それを表現する単語を
新しく作ることもある。

 

それほど最近のものではないが、
たとえばビルマ語でテレビは
「すがたが見え、音が聞こえる機械」
(最近は「TV」ということばのほうが
 よく使われるが)、
冷蔵庫は
「氷の箱」という。

 

もともとミャンマーにないものだけに
説明的で長い表現になってしまうが、
明治時代の日本でも
外国から入ってきたものを翻訳するときは
こんな感じだったのかなと
想像するとなかなかおもしろい。

 


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