境目なんていらない ー はしもとみお

 

ジャズドラマーをしている兄が言いました。

「一つの楽器だけじゃなくて、
 なんでも触りたいものはさわればいいし、
 音楽のジャンルだって、
 ジャズだってポップスだって
 クラシックだって
    なんでもやればいいのだ」

 

なるほど美術だって、
日本画だろうが油絵だろうが、
もっと言うと絵と彫刻の境目も
彫刻と工芸の境目も、
あってないようなものです。

 

大人はとにかく分類したがるし、
語りたがるいきもので、
細分化にしてくことで
知識として増えたような気にもなるし、
自分の陣地を決めていきたい、
自分のものにしたいのかもしれません。

 

だけどちいさな頃、
遊びと勉強の境目なんて、
あったのでしょうか?
いつのまに、机に座ることが
勉強になってしまったのか。

 

歴史をさかのぼっていくと、
もっともっと境目がなかったのかも、

と思います。

 

音楽と美術の境目も、
理科と算数と国語の境目もなくて、
学びたいものを学びたいだけ
関わっていた時代があったとしたら、
それはなんと素晴らしいことでしょう。

 

私は美術の仕事をしていますが
生物学や物理学や数学の本、
または詩集や哲学書も多く読みます。
そして彫刻の仕事を支えてくれるのは、
数学者の発想だったり
詩人の切り口だったり、さまざまです。

 

各界の専門家ほど、ジャンルレスな
発想を持っているようにも思いますし、
どんな学問も突き詰めていくと
大きな山のように、
境目を超えた「聖地」みたいな
オールジャンルの知識のてっぺんの考えに
たどり着くように思います。

 

知識の境目の壁をとりはらって、
ふわふわとスポンジのように吸収しながら
一本道じゃない山登りを
続けていきたいなと思うこのごろです。

 


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