創造と恐怖心 ー ヤマグチマコト

 

いつからそういう感覚を
持ち始めたのかは覚えていないのですが、
仕事に取り掛かるとき、
常に浮かんでくる感情があります。

 

それは“恐怖”です。

 

初めは
自分の持っている技術や知識が、
作品のクオリティにどこまで貢献できるか?
どういった方向からアプローチしようか?
といった、前向きな気持ちで向かいます。

 

ただ同時に
マイナス思考的な感情が
恐怖に近いレベルで
湧き上がってくるのです。

 

本当に自分が作品に貢献できるのか?
アイデアが枯渇してしまうのではないか?
作品のみならず
自身の評価も
大きく下げてしまうのではないか?
……それはもう枚挙にいとまがないほど。

 

とあるドキュメンタリーの中で
ハリウッドの著名な作曲家が
次のように語っていました。

 

“ まず作品に選ばれたことに有頂天になる。
その後、ひとりになると青ざめる。
どうやればいいのかわからない。
発想なんて都合よく生まれない。
常に恐怖心と戦っている 。

 

このコメントを聞いて、
世界的にキャリアを重ねた人でも
同じようなプレッシャーを
感じているのだなと
少しだけ救われた気がしました。

 

かなり迷惑でもあり、
面倒くさい感情でもありますが、
この恐怖心は
物を作り出す仕事を生業にする以上、
自分の中から決して消えることは無く
ずっと付き合っていくものなのだと
覚悟はしています。

 

逆にそれが無くなったときに
果たして自分は何かを
生み出すことができるのか?

 

そこに新たな恐怖が……
って、もう切りがありませんね。

 

 


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