日本のなかのミャンマー ー 檜垣裕美

 

ここ数年のあいだに少しずつではあるが、
アートパフォーマンスや
インディペンデント映画など、
食文化以外のミャンマー文化に
日本でも触れられる機会が増えてきた。

 

特筆すべきなのは今まで紹介されてきたのは
竪琴や人形劇など伝統的な文化が
大半だったのに比べ、
最近では若い世代による新しい文化にも
触れられる機会が増えてきたということだ。

 

そんななか最近、
在日ミャンマー人家族を描いた
「僕の帰る場所」という
日本・ミャンマーの合作映画をみた。


(注意:この後、少しネタバレあります!)


この映画に描かれている家族は
難民認定申請をしているものの、
なかなか認定が下りず大変な思いをしながら
日本で暮らしていたが、
ついには父だけ残して
母子でミャンマーに帰国して
新しい生活をはじめる。

 

印象的だったのは子どもたち、
とりわけ兄(6歳)の心情に
焦点が当てられていたことだ。
弟(3歳)のほうはまだ幼いので
状況があまりわかっていないが、
ある程度大きくなった兄が
ミャンマーの暮らしに適応するのは
想像以上に難しい。

 

今まであまり知られてこなかった、
在日ミャンマー人が直面している
厳しい現状を多くの人に向けて
発信しているという点では
貴重な映画だと思う。

 

また、以前はミャンマー映画と言えば
予備知識がないと
入っていきづらいことなどもあり、
ミャンマーに関心のある一部の人にしか
見られないことも多かったように思う。

 

でも今回の映画はスタッフが積極的に
プロモーション活動をおこなっており、
難民や移民というタイムリーなテーマを
扱っているのもあり、この手の映画にしては
多くの観客の動員につながったのでは
ないだろうか。

 

これからもこのように多くの観客が
足を運びたくなるようなミャンマー映画が
出てくるとおもしろいなと思う。

 


檜垣裕美Instagram

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です