あんたとは誰も一緒に立ちたくないんだよ、お荷物! ー 山田はるか

 

歌、ダンス、お芝居といった、
いくつもの苦手な事に加えて、

集団行動まで不得意だった当時の私。

 

大勢で一つの作品を作る
「劇団」という場所に

なかなか馴染まない私に対して、
入団3年目の旅公演中のある日、
とある先輩がついにブチギレます。

「あんたとは誰も一緒に
   舞台立ちたくないんだよ、お荷物!」

 

私にとって生涯で最もつらい一言でした。

 

その言葉を浴びせられた日、
旅先の島根の海で大泣きした記憶は
15年経った今でも、
はっきり覚えています。

 

──舞台裏で人形を操る仕事を
したいだけなのに、

自分は苦手なことばかり
「やらされている」。

 

その感覚が

「自ら選んでやっている」

に変わったのは
いつ頃のことだったんでしょうね。(笑)

 

辛いことばかり続いても
途中で辞めずに続けられたのは、

絶対に映像の人形劇の世界へ行く、
という夢を叶えるための修業期間だと、

いつも自分で自分を奮い立たせていたから。

 

学生時代、

「まずは過酷なADになって
    頑張るために!」

と運動部で培った忍耐力は、
この過酷な劇団時代を踏ん張って
乗り越えるためのものでもあったのかな、
とも今では思います。

 

もちろん楽しいこと、
嬉しいこともありました。

公演中の時間、お客さんと触れ合う瞬間は
私にとって、
本当に幸せを感じられるひとときでした。

 

直接子どもたちの反応を感じられる
「舞台」の良さも、

次第に知ることができました。

 

辛いことと嬉しいこと。
うまくバランスをとりながら
過ごした8年間が
今の私を作ったといっても
過言ではありません。

 

大泣きした時に撮った島根の海

 


NHK「新・ざわざわ森のがんこちゃん」web

 

 


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