思い出の… ー 尾形弓子
あなたの「思い出の」一曲は?
とか、
「思い出の」味は?
などなど聞かれる機会よくありませんか?
先日何かのテレビ番組で、
「思い出の味を再現する」という
職業の女性が「泣きの天才」照英さんに、
お婆ちゃまのご飯を再現されていました。
照英さんは打ち合わせから
外す事なく号泣で、
番組的にどおなの?でしたが^_^
私の思い出の味は母の作る「うま煮」です。
大好きすぎて、とてつもない
大きなお鍋で作ってくれるのに
ペロリとなくなります。
実家に帰ったらいつも持ち帰っています。
そして再現したくて何度作っても、
母のように美味しいうま煮はできません。
母は結婚してからおそらく、
最低でも月に2回は私の歳の数だけ
うま煮を作ったはず。
1年で24回。40年で960回。
あらためて、相当な回数。
なのにいまだに、
「何度作ってもお婆ちゃんみたいに
上手く作れない」
と言い続けています。
「思い出の味」はきっと、
私達が歳を重ねる度に、
記憶の中で更に美味しさを
増すのではないでしょうか。
だから、私のうま煮はきっと、
一生、満足いくものに
仕上がる事はないのです。
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