憧れのおばあさんたち ー 中村克子

前回の大場 綾さんが紹介していた
「ストレイト・ストーリー」は
73歳の “おじいさん” が主人公の映画。

 

“ おじいさん ” が登場したので、
今回は “ おばあさん ” が登場する映画を
取り上げてみたい。

 

私の中で、
おばあさん役にぴったりと思う女優は、
樹木希林さんともたいまさこさんだ。

 

二人に共通するのは、
実際の年齢が若い頃から
老け役を演じていること、
そして主役というより
脇役が多いということ。

 

脇役と言っても、

二人が出ている作品なら
きっとおもしろいに違いない!

と思わせてくれる個性派の女優だ。

 

昨年観た樹木希林さん出演の
「日日是好日」。
役柄は、主人公が通う
お茶の教室の武田先生だ。

 

武田先生は気さくだが、
凛とした雰囲気を持ち合わせている。
頭でっかちに考えていた主人公に、
お茶を通して人生の楽しさを
教えてくれている。

 

この映画はお茶を習っていなくても、
武田先生の振る舞いや言葉に
ハッとさせられることが多い。

頭で考えないで手を動かすこと
目の前にあることに集中すること
本物にじかに触れて感じること

など。

 

そして、もたいまさこさん出演の映画で
大好きなのが「トイレット」。
役柄はカナダに住む三兄妹の元に生前、
母親が日本から呼び寄せた謎のばーちゃん。

 

ばーちゃんは英語が話せず、
それぞれ悩みを抱えている三兄妹との
コミュニケーションがとれていない。
セリフは後半シーンの一言のみ。

 

ばーちゃんは何を考えているか
わからないけれど、
みんなで餃子を作り、ビールを飲み、
タバコを吸い、食卓を囲むことで
三兄妹との絆を深めていく。
このシーンは印象的でよく覚えている。

 

武田先生もばーちゃんも
相手に何か押しつけるのでなく、
さりげなく自分で気づくように
仕向けているようなところがある。

 

一見、冷たいように見える態度も、
実はやさしさの裏返しなのかもしれない。
大人の対応とはこういうことかと
感心するばかり。

 

相手のことを考えた振る舞いができる、
そんなおばあさんになりたいと思う。

 


「日日是好日」の原作(森下典子 著)と、
「トイレット」の原案小説「モリオ」(荻上直子 著)

 
「青と夜ノ空」Web

 


2019年01月25日 | Posted in 余談Lab, 中村克子, 映画に学ぶ | | No Comments » 

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