余分なものの効用 ー 檜垣裕美

 

英国留学はわたしの人生の転機となった。

 

転機になったと言っても、
留学がきっかけで輝かしいばかりの仕事の
キャリアがスタートしたわけでは
決してない。
そうではなく日々の暮らしのなかで
わくわくすることが増えたのである。

 

新しい世界への扉を開ける
きっかけをくれたのはいつも友人だった。

 

敷居が高すぎてとても行けないと思っていた
シェイクスピアの芝居に誘ってくれた友人、
比較的メジャーなロック・バンドの
音楽を聴いていたわたしを
インディー・バンドのライヴに
誘ってくれた友人。

 

中でも友人に誘われて
インディー・バンドのライヴに行ったときの
衝撃は忘れられない。

 

大学のキャンパスからの帰り道に
いつも通っていた、
一見どこにでもあるバーの奥に入ると
そこは別世界だった。
とても濃密な世界で演奏をする側と
聴く側の距離が近いし、
その場の一体感がすごい。

 

ライヴでは、
どのバンドをみるかだけではなくて
どんな会場でどんな雰囲気のなかで
みるのかということが
大事なのだということを肌で感じた。

 

これがきっかけとなり
ラジオやインターネットなどで
おもしろいインディー・バンドを見つけては
ライヴに行くのがとても楽しくなった。

 

その後、音楽だけではなく
文学、映画、アートなど
おもしろいものを見つけることが
楽しくなってきて、
おもしろいものを見逃さないように
常にアンテナを張っておきたいと
思うようになった。

 

趣味を通して国内外問わず
多くの友人ができ、
おもしろいものを見つけたら
友人たちと
お互いに感想を伝えあうのも楽しい。

 

きっかけというものは、
ほんとうに大事だと思う。
それを与えてくれた友人たちには
心から感謝している。

 


檜垣裕美Instagram

 


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