「書く」と「描く」ー 山田和寛

ワークショップ最終回
「自分の名前を描く」を指導する山田(右)

 

前回、ワークショップの
講師をした話を書いて
clueの主宰、永井さんからのアンサー

「書く」と「描く」の違いとは
なんでしょう


という問いを投げかけられました。

 

僕が「描く」と表現するときは、
画的に文字を描く行為のときですね。
逆に「書く」と表現するときは、
文章を書くときでしょうか。

 

しかし書道というものがありますが、
あれはある種の画的な表現とも言えるし、
でも「書」という以上
「書く」というイメージがあります。

 

一方、デッサンという行為は、
誰しも「描く」というイメージが
持てると思います。

「描き文字」はこっちの印象に近いです。

 

つまり、書道は
書き順や点画が決まっていて、

筆記用具を使った一本の「線」で
表現していくものであり、

ある種の公共性の高い見本があって、
そこに近づけるのを最善とします。

 

描き文字は最初にぼやけた輪郭を描いて、
徐々に全体の形を整えて
「面」をつくっていく作業です。

 

書道と違って手の動きは縦横無尽、
目的のかたちに向かっていくためなら
手段を選びません。

そして常に明確な答えはありません。
「絵」と「字」のあわいで自由に遊ぶことが
描き文字の一番の楽しみです。

 

というようなことを、
ワークショップを開催してみて
改めて感じました。

最終回は自分の名前と向き合って
描いてもらいました。

文字というのは紙と鉛筆さえあれば、
どこででも描ける気軽さがあります。
みなさんも想像の余白を探してみましょう。

 


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