好きなんだね~ ー にわつとむ
大坂なおみ選手のとある言葉から、
こころについて、演技について
考察してみた。
言わずと知れた、今年の全豪オープン決勝、
メンタルが崩れかけた中、
見事建て直して優勝!
どのように建て直したか
聞かれた時の言葉です。
「今、世界でいちばん強い選手と
戦っているんだと言い聞かせました」
と。
ふとボクの脳裏に、
先輩俳優から言われた言葉が浮かびました。
「相手役の演技が下手に見えた時、
自分の演技も下手だと思え。
逆に、うまく見えた時、
自分の演技も上手くいってる時だ」
と。
二人の言葉の根底に
共通のこころが流れている気がした。
それは “ 相手を敬うこころ ” なのではと。
人間は、常にこころの中で
「自分を認めてもらいたい!
愛してもらいたい !
見放さないで欲しい !」
と孤独と追放を意識している。
しかし、これを意識しすぎると
自己顕示欲、自意識の
かたまりになってしまう。
演技とは、相手役との嘘、
偽りのない本物のこころの交流である。
自意識が強すぎると、
“ 自分の演技を見ろー ” と
言わんばかりの、
独りよがりの演技にしかならない。
相手役の演技などお構いなしで
全く見ていない。
俳優とは
“ 感情のアスリート ”
と言われている。
アスリート以上に
感情のコントロール方法を
熟知していなければならない。
アスリート以上にゾーンの入り方を
知っていなければならない。
ゾーンに入っている状態とは、
自意識の処理が上手くいって、
相手が正常に見えている状態だ。
大坂選手も勝ちを意識した瞬間、
ニョキニョキ自意識が
顔を出してきたのであろう。
その時、自分を責めるのではなく、
相手を敬う気持ちで
自意識を上手く処理したのである。
人を敬う、人に寄り添う心こそ、
こころの基本形で、基本成分で、
だからこそ、こころが乱れた時、
敬う気持ちに立ち返るだけで
体中の細胞が活性化され、
自分を正常な状態に
自然と戻してくれるということか。
それこそが、ゾーンなのか ⁇
ライバルに勝つにはライバルを敬う。
自分に勝つには自分を敬う。
そういうことなのかな。
とにもかくにも
ボクはこんなこと考えるの好きなんだね~。
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