卵を茹でている間に「友情は恋よりも移ろいやすく」ー 青羊(けもの)

 

コーヒーを淹れ終わって。
お湯を注いでいた鍋にまた水を入れて、
卵を5個入れ、火にかける。

「15分タイマーお願いしまーす」

とSiriに話しかける。

 

火の音、鍋のゴトゴトする音、
ガスストーブの音、
それ以外は聞こえてこない。

雪のせいだろうか?

 

最近ふと思う、今頃になっての、
「友達」について。

 

付き合う恋人よりも
もっと曖昧な「友達」という言葉と関係。

恥ずかしくて、

「友達ですよね?」

なんて、聞けない。

 

でも、大人になった今、
一緒に時間を過ごす「友達」。

私には最近、
よく会う女性が3名ぐらいいる。
個別に会う。
この関係を何と呼ぶのだろう?
心の中で「女友達」というタグをつける。
ペッ! (タグつけた音)

 

でも、3人の誰にも
「友達」って言葉を直接使ったことはない。

 

山田ズーニーさんの
忘れられない言葉があり、
心の付箋にメモしてある。

何て書いてあるかっていうと、

「友情は恋よりも移ろいやすく」。

 

友情は一生だなんて、私は信じない。
友達ねって約束した途端に、
契約書に換わってしまうから。

約束しないでおいて、
長く続いたらラッキーぐらいが
ちょうど良いと思っている。


(ピピピピっと15分が経過して、
  鍋のお湯を水に変えた)


「一生はないわね、人は変わるもの」

という、別の付箋にフォーカスが合う。
性格や考えや興味など、
視線の先が分かれてくることで、
一緒にいられなくなることもあるのだ。

 

でも、今「女友達」3人に私は夢中で、
ふとした時に、心の中で話しかけたり、
会いたくなったり、実際にLINEしたり、
ちょっと恋にも似たような感覚でいる。

 

昨日立てた計画がある。
女友達と二人で、
スペシャルな部屋に泊まる、という計画を。
しかもホテルに着くのは真夜中、
チェックアウトは午前中という
短い滞在時間。

今から、ドキドキしている。

(ゆで卵の殻を剥かなくちゃ)

 


撮影:菅原結衣

 


「けもの」Web

 


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