ぼくのおじさん ー 土屋裕一

 

父の兄、つまり、ぼくの叔父は
DIY精神のかたまりのような人です。

 

キャベツの名産地として知られる
群馬県北部の嬬恋村に住んでいて、
農業をして暮らし、
冬には炭づくりをしています。

その衰え知らずの行動力は、
とても76歳のものとは思えません。

 

先日、初めて炭づくりの手伝いに
行ってきました。

 

 

炭焼き小屋を構成する大きな柱や梁は、
知り合いの山から自ら運び、組んだもので、
炭焼きの大きな窯も自己流の自作です。

 

クリックして得られる情報とは
縁遠い世界を生きるおじ。

それこそ生き延びるために
試行錯誤を重ねて得た経験値には、

確かな説得力と、安心を感じました。

 

自分で食べるものは自分で作り、
使うものも自分で作る。

余分はご近所さんにおすそ分け。
それはいつか別の形で還ってくる。

 

思い描いたことしかない
理想の暮らしぶりが
こんな近くにあるなんて。

大変なことも多いはずだけど、
思いを馳せることの多い一日でした。

 

おじさんが役場に勤めていた30年ほど前、
村おこしのために一冊の絵本を作りました。
群馬在住の絵本作家、
野村たかあきさんによる
『おにぎりなっぱ』です。

 

改めて読んでみると、
キャベツと鬼を題材にしたその物語には、

村の人のたくましさと人情深さが
見事に描かれていることに気がつきます。

 


「本屋写真館」web

 


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