知っている国の知らない部分/「カオス・シチリア物語」 ー 大場 綾

 

前回は「ベスト・キッド」
初見でした。

 

オープニング・クレジットで
お母さんの再就職先がある街へ
親子二人で引っ越す道中が綴られていた。

 

ポンコツ車
(たまに押しがけしないと動かない)で
ニュージャージーからカリフォルニアへ
実に2833マイル(GoogleMap調べ)、
アメリカ合衆国大横断の長旅だ。

 

日本列島の陸路で行ける
いちばん長い距離は鹿児島県の
佐多岬〜北海道の知床半島?

東北自動車道経由で2941キロ
(同じくGoogleMap調べ。
    国が違うと距離の表記も違った)。

1マイルが約1.6キロなので約1.5倍。

 

「インサイド・ヘッド」のライリーも、
両親に連れられてアメリカのミネソタ州から
サンフランシスコへの引っ越しを
余儀なくされる。
1888マイル。
「はじまりへの旅」は父と子供達で
ワシントン州からニューメキシコ州、
1483マイル。

子供の移動は基本大人の事情か都合による。

 

イタリアのシチリア島を舞台にした
オムニバス映画「カオス・シチリア物語」の
エピローグ「母との対話」で語られる
思い出も、作家の母親が13歳のときの
そういう話だ。

 

1848年の革命の影響で
マルタ島へ亡命した母の父。
そのあとを追って母の母と子供達での
逃避行中、一休みするために立ち寄った
小さい島でのシンプルなエピソード。

 

スケールと切迫感が
親の再就職とはだいぶ違うが、子供は子供。

軽石の山をきょうだい全員で駆け上り、
海に向かって一斉に飛び降りていく姿が
野生の生き物のようで。

また船に戻ってから漕ぎ手を任される
彼女の浅黒い顔が生命に満ちていて力強い。

 

この作品はイタリアの南の島の
野生的な部分と歴史を描いていて、
ファッションと遺跡程度だった
イタリア観が更新された。

つまり他の国の文化に多面性と
多様性があるということを学んだ。

尚、サウンドトラックも最高に好き。

 

 


大場 綾ブログ「kusamura.com」

 


2019年03月14日 | Posted in 大場綾, 映画に学ぶ | | No Comments » 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です