美術家としてやっていることのひとつが大工さん ー 増田拓史

 

以前に、作家としてできることは
領域横断的にやっていますと
お話ししましたが、
大工さんはまさにそのひとつ。

 

大工仕事といってももちろん新築物件を
やっているわけではなくて、
もっぱらリノベーションと言って、
もともとある建物を活用して
改修することをやっています。

 

ここ数年は宮城県内の
若手漁師たちが立上げた漁師団体と一緒に
3棟分のお仕事をさせていただいて、
漁業従事希望者のための住まいを
つくりました。

 

この団体は漁業に

「新3K=カッコいい、稼げる、革新的」

を提唱していて、そういった経緯から、
作家である僕と協働していただけることに
なりました。

 

と、言っても、なんで作家がって
言われがちですが、建築も普段の作品も
住まう場所なのか手元もしくは
鑑賞の対象となるのかの違いってだけで、
広義において大差ないなと思っています。
つまりどれくらい想像力を
及ばせているかってことなのです。

 

シェアハウスのリノベーションの場合に
それがどうゆうことかと言うと、
たとえば、他者の気配を感じられる
設計にすること。

 

シェアハウスだから
他人と暮らすことになるわけだから、
個人として居られる場所も必要だけど、
それと同時に集団として
関わる場所も求められます。

 

そこで、間取りから作り直す場合には、
各部屋への導線を共用部に
近いところに配置したり、
はっきり見えないけど、影が見えるような、
いわゆる気配を感じられるような設計を
キッチン・ダイニングに施しています。

 

 

施工面でいうと、
ただ美観を意識して仕上げるというよりは、
その建物の対応年数とか
大家さんとの契約状態などを
考慮しながら工法や仕掛けをかえています。

 

といった感じで、
想像力を多岐に及ばせながら
リノベーションを進めているわけなんです。

 

作家として関われる社会って、
意外と広いんですよね。

 

それ故にあなたは何をしてる人なの?
って言われがちですが、
それは最高の誉め言葉だと思っています。

 

これからは
スーパーマルチフリーターとでも
名乗ってみようかな笑

 

 


2019年03月17日 | Posted in 余談Lab, ひらめきのタネ, 美術家 増田 拓史 | | No Comments » 

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