バスを待つ ー にわつとむ

 

俳優という仕事は、待つのが仕事。
人生の大半を仕事探しに充てる仕事。
潜在的失業者。
俳優業とは、いつくるかわからない
時刻表のないバス停で
バスを待ち続けるようなもの。

 

俳優業について
いろんな言葉を目にしてきたが、
全て言い得て妙。
そのとおりですね。

 

ボクも例外に漏れず、
時刻表のないバス停で
バスを待ち続けています。

 

20数年待ち続けていれば、
時々、バスが来るので乗るんですが
目的地までなかなか連れて行って
くれません。

 

中には訳のわからんところに
連れて行かれたこともあります。
泣きながら帰ってきて、
また、列の最後尾に
並び直しました。

 

バスが来たのに
乗らなかったこともあります。
あのバスに乗っていたら今頃、
どこにたどり着いていたんだろう?

 

待ちくたびれすぎて、
鬱病かと思う時もありました。

 

もちろん、
なんとかバスが早く来ないかなあと、
あらゆる方法、訓練を試しましたよ。
今も試してますが。
ご褒美に、映画主演させてもらえました。
待ってる間に勉強していた
英語を活かせることもできました。
待ってて良かったなあ~って
思えることもたくさんありました。
無駄なこと何ひとつありませんでした。

 

一方、列の外でも
いろんなことがありました。
列に並んでいられるだけありがたいです。
感謝です。

 

待ってなさいと、
誰に頼まれたわけでもなく、
やめることもできるのに
待ってます。

 

ところで、なんでそんなに待ってるの?
これがボクの生きる意味だから。 

 

春がやってきました。
東京に出て来て、
バスを待ち始めて25年目の春。
今日もバスを待ってます。

 

あっ、バスが来たーーー!
あーー、違ったーーー。フゥーーー。

 


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2019年03月20日 | Posted in 余談Lab, ひらめきのタネ, 俳優 にわ つとむ | | No Comments » 

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