映画の良さは観るタイミングで変わる ー 中村克子

 

前回、大場 綾さんが紹介していた
イタリア・シチリア島を舞台にした
「カオス・シチリア物語」。

 

カオス(混沌)と名づけられているのが
興味深い。
まだ観たことがなく、
観たい映画リスト入りだ。

 

シチリア島を舞台にした映画を
調べてみると、
「山猫」「ゴッドファーザー」
「イル・ポスティーノ」など
名作が揃っている。

 

なかでも「ニュー・シネマ・パラダイス」は
ご存知の人も多いはず。

 

ジュゼッペ・トルナトーレ監督の
代表作ともいえる映画だ。
好きな映画として、
この作品を挙げる人も多い気がする。

 

たしか学生時代に、
この映画を観たことがある。
でも、初めて観た時は
あまりピンとこなかったというのが
正直なところ。

 

観る前から話題になっていて、
感動的な作品だと聞いていた。
そのせいか、

そんなにいい映画なの !?

とあまのじゃくな考えで観たかもしれない。
そこでもう一度、観直してみた。

 

まず印象深かったのは、
第二次対戦中〜戦後という時代背景の中で、
映画館で映画を観ることが村の人たちの
大切な娯楽であったということ。
子どもから大人まで
みんなが映画館に集まり、
映画を夢中になって観ている姿が
感動的だった。

 

当時、映画の検閲で
事前にチェックするのは神父の役目。
キスシーンがあるとベルを鳴らし、
映写技師であるアルフレードが
そのシーンのフィルムをカットする。

 

そんなアルフレードの仕事ぶりに
憧れていたのが主人公トトこと
サルヴァトーレ。
二人は映写技師としての師弟関係であり、
年の差はあっても親友であり、
さらに親子のような関係でもある。

 

今回はアルフレードの気持ちが
ひしひしと伝わってきた。

 

アルフレードは、一人前の映写技師になり
成長したサルヴァトーレに

「この場所(村)から出ろ」

とあえて言う。
そして

「一度、ここを出たら長い年月帰るな」

とも。
サルヴァトーレの将来を考えての
この言葉にじんわりと胸が熱くなった。

 

初めて観た時は、
このシーンがそれほど心に響かなかった。
それに、すっかり忘れていた(笑)。

 

多分、初回は青年期の
サルヴァトーレ側の気持ちで観ていたのが、
私自身も年を重ね、
アルフレード側の気持ちも
少しはわかるようになったのかもしれない。

 

映画は観るタイミングや
その時の状況によって、
自然と感じ方が違う。

 

だから、ピンとこないと思った映画でも
タイミングがあれば
改めて観た方がいいと思う。
きっと、違った視点で観ることができるはず。

 

ちなみに、
同じくジュゼッペ・トルナトーレ監督の
「海の上のピアニスト」も
すばらしい作品だ。

 

ふと思いつき、コラムで紹介した
映画の名場面集をまとめた
ノートを作ることに!

 


「青と夜ノ空」Web

 

 


2019年03月25日 | Posted in 余談Lab, 中村克子 | | No Comments » 

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