本を片付けるということ ー 土屋裕一

 

もう春ですね。

 

年度が変わり、
新生活が始まる方も多いこの時期、
節目として身の回りの整理を
お考えになるのか、

「自宅の本をどうにかしたい」

そういったご相談をいただくことが
増えます。

 

つい先日、訪問したお宅は、
そのまま古書店を開業できそうな
蔵書数でした。
本好きならば一度は夢見る
壁一面の本棚です。

 

 

suiranが買い取りをする本。
専門店へ買い取りの依頼をする本。
処分する本。
持ち主の方にそのまま保有していただく本。
だいたいこのように仕分けます。

 

仕分けられた本の山を前にすると、

「…やっぱりこの本は残しておきます」

と、ほぼみなさん、
申し訳なさそうに口にされます。
実はこの言葉がとてもうれしいのです。

 

我が身に置き換えてみるとよくわかります。
長い年月をかけて築いた
コレクションですから、
できることならば、
手放したくはないでしょう。

 

何か止むを得ない理由があるにしても、

「あぁぁ、やっぱりダメだあ」

と、思わず聞こえてくる
心の声が本音のはずです。
今はあらゆる方法で
本が手に入る時代ですが、
手放した本に再会できる保証は
ありませんからね。

 

本棚に収まりきらない本の山を前に、
ここまで自問自答をするように書きました。
少しは片付けねば。

 


「本屋写真館」web

 


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