おいしい文化 ー 檜垣裕美

 

ある国の文化を知ろうとするとき
食文化は入っていきやすいと思う。
また旅先から持ち帰ったもののなかで
日々の暮らしに
取り入れやすいもののひとつは
食材だと思う。

 

「ミャンマーに住んでいたことがある」

と言うと

「ミャンマー料理ってどんなの?」

と聞かれることがある。
そんなときは、こう答えることが多い。

「たっぷりの油で煮込んだ料理が多いかな。
   あとお米で出来た麺類も
  いろいろな種類があるね」

と。

 

油で煮込んだ料理は
日本人にはちょっとヘビーだが、
麺類は比較的チャレンジしやすいと思う。

 

麺類のなかでも代表的なものが
モヒンガーだ。
モヒンガーとは、ナマズで出汁を取って
ことこと煮込んだスープに
お米で出来た麺
(太い麺ももあるが、たいていは細い麺)を
入れた料理だ。

 

モヒンガーはミャンマーの朝食の定番で、
日本のラーメン屋さんのような
カウンター席のお店もあれば屋台もある。

 

魚の味が濃厚で、
そのまま食べてもおいしいが
レモンやライムを絞ったり
パクチーを載せたり、
唐辛子のふりかけをかけたりすると
風味が豊かになってさらにおいしくなる。
ブーディージョー(ひょうたんのフライ)や
ページョー(豆のフライ)を載せて
食べるのもおいしい。

 

ミャンマー料理は、東京の高田馬場や
新大久保などにある専門店や
ミャンマー関連のイベント
(水かけ祭りや
   ミャンマーフェスティバルなど)に
行かないとなかなか食べられないが、
たまたま職場の近くに
ミャンマー人の店主が営んでいる
MAREというカフェがあり
その店でモヒンガーを食べる機会があった。

 

ナマズは日本では
そう簡単に手に入らないから
この店ではナマズの代わりに
サバを使ったという。

 

だいぶ前に(もう20年前!)住んでいた
ヤンゴンの中華街近くの
ごみごみしているけれど
活気にあふれた風景を
なつかしく思い出しながら
モヒンガーをいただいた。

 


檜垣裕美Instagram

 


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