もっと、美しい景色が見たい ー 青羊(けもの)

 

もっと、美しい景色が見たい。
そう、思った。
旅に行く人の気持ちが
今までわからなかったけど、

美しい景色を見たいというなら、
旅に出かけるのはいいかもしれないと。

 

4月中頃にミュージックビデオを撮りに
台北に行った。

そこで、美しい景色、
知らなかった世界を見た。

 

自然や造形の美しさだけじゃなくって、
初めて見るものはそれ自体が美しくて、
眩しく目に飛び込んでくる。

それは、朝の通勤で縦列する
おびただしい数のスクーターの
風景だったりもする。

初めて食べる「蛋餅(ダンピン)」
「油條(ヨウティアオ)」だったりする。

言葉が通じないタクシー運転手の目を見て
真剣に伝えようとすることだったりする。

 

台北で美しい景色をたくさん見たけれど、
今でもよく思い出すのが、
淡水河に跨る重翠大橋の下の
サイクリングロード。

ホテルからUberを呼んで、辿り着いた。
(タクシーと違って、
  目的地をスマホで登録してから
   Uberを呼びます)

 

そこは観光地ではないので、
Uberの運転手は
怪訝そうな顔をしていたように思う。

道路脇の歩道の途中に
下り坂になっている細い道があり、
そこから橋の下に入っていく。

 

撮影チーム4人は自転車には乗らず歩いた。
街の夜景が両岸に散らばっていた。

横並びの赤い点の光に、
東京の航空障害灯を思い出した。

アーチ形の橋のライトが数秒ごとに
色変わりするのを立ち止まって眺めた。

 

サイクリングロードの途中は
昼間だったら目が眩んでしまうほどの
高さがあったし、
撮影のライトに反応した野犬たちが
橋の下で吠えていた。

少し雨が降っていたせいで、
霞んでいたから余計、
これは夢かなと疑ってみたりした。

美しく、怖かった。

 

そして、台北から帰ってきた翌日、
新しい曲が生まれた。

ラッキー!

 


「けもの」Web


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