音との距離感 ー ヤマグチマコト

 

5月というのは
自分にとって
とても大きな変化がある月として
記憶されています。

 

今年に関しては
元号が変わるなど
世間的にもひとつの区切りとなる
タイミングとなりましたね。

 

遡ること21年前、
現在も身を置くゲーム業界に
自分が足を踏み入れたのも、
この5月でした。

 

当時の悪戦苦闘ぶりは、
過去のコラムでも何度か触れましたが、
振り返るたびに、
必ず思い出される
エピソードがあります。

 

仕事を始めて、
少し経ったころ、
音楽をパタッと聞かなくなったのです。

 

自分の生活の一部として
常に耳にし、触れてきた音楽は
趣味のひとつとして挙げる必要も
無いほど身近なものでした。

 

それこそ学生のころから
バンドもやっていましたし、
仕事を始めても
時折楽器には触れていたので、
自分が音楽を聞かなくなるときが来るなど
想像もしていませんでした。

 

当時まだまだ多感だったヤマグチ青年は、
あれほど好きだった音楽を
遠ざけた自分に
少なからず戸惑いを覚えていました。

 

今になって思えば、
勉強のためとはいえ
日々の仕事の中で、
あまりに大量の効果音や音楽を耳にし、
好きなゲームでも
音に集中してプレイしていたりと、
そのような状態が続けば
自分の意識も耳も
相当疲れていたんだろうな、と。

 

耳が疲れる。
今でもそういった時期はあります。
ひとりで自宅にいるときなど、
空調のノイズや
壁越しに聞こえてくる外の音以外は
まったく無音のまま過ごすこともあります。

 

逆にそういった時間が
多くなっている気もします。

 

このままいくと、
まったく音楽を聞かない老後が
待っているのかもしれません。

 

もう少し
仕事との距離感を考えないと……。

 

 

 


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