しおりいろいろ ー 土屋裕一

 

買い取りをした本には
それはそれはいろいろなものが
はさまっています。
本を閉じるときに手近にあった薄いものを
はさむのでしょう。

 

レシート、ハガキ、ガムの包み紙、
切手シート、落ち葉、
チケットの半券などなど。

 

断トツに多いのは、やはりしおりです。
本屋さんのしおり、出版社のしおり、
キャンペーンのしおりなど。
一口にしおりと言っても、
各社趣向を凝らし、
ユニークなデザインが多いです。

 

 

夏になると集英社が実施する
「ナツイチ」キャンペーンと、
企業がイメージキャラクターとして
起用した方々のしおりです。

 

まるで時代の空気を閉じ込めた
タイムカプセルのよう。

 

 

岩波書店が出版する
新書シリーズのしおりで、
「本の知識シリーズ」と題し、
本の各部の名称や、
“やくもの”と呼ばれる記号などを
紹介しています。

 

揃えて眺めてみると優れたデザインだなあと
収集欲をかりたてます。

 

古本の楽しみ方の番外編として、
購入する際にちょっと気をつけてみると、
おもしろい出会いがあるかもしれません。

 

ちなみに、僕のベストしおりは
かつて御茶ノ水にあった書店、
茗渓堂(めいけいどう)の
オリジナルしおりです。
大切にとっていたのに
どこかへ紛れ込んでしまったようで
見つからず。
串田孫一や柳原良平など、
著名な方の線描画が美しい一品です。

 

以上、ちょっとディープな古本話でした。

 


「本屋写真館」web

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です