楽しい予感 ー 檜垣裕美

 

手作りのものが好きである。

 

母も祖母も手先が器用なので、
子どもの頃着ていた服やバッグなどは
たいてい母の手作りだったし、
祖母はシルバニア・ファミリーのような
小さい人形の服をよく作ってくれていた。

 

あいにくわたしは
ふたりの血を引き継がなかったけれど、
それでもずっと身近にあったからか、
いまでも手作りのものに惹かれてしまう。

 

手作りのものが好きというのは
何も洋服や小物に限ったことではない。
少し前になるけれど、
ゴールデンウィークの最終日に
文学フリマに行ってきた。
文学フリマは全国で開催されている
文学作品の展示即売会のことで
東京では年に2回開催されている。

 

小説・物語・詩・俳句・短歌・
ノンフィクション・エッセイ・評論など
さまざまなジャンルのブースが
出展されている。
リトルプレスが一堂に会しているのを
イメージしてもらうと良いと思う。

 

同じジャンルのブースが
並んでいるのかと思えば
必ずしもそういうわけではない。
自分はアート系のものに興味があるが

「こんなところにこんなものが!」

というような思いがけない発見があると
思わずうれしくなる。

 

文学フリマで手に入れたものたち

 

出店している人たちも
文章を書くだけではなくて
絵を描いていたり雑貨を作っていたり
人形劇をやっていたりするなど、
マルチな人たちがいて面白いなと思った。

 

みなさん書いている内容だけではなく
字体、紙、印刷のしかたなど
ひとひとつにこだわりを持って
丁寧に選んでいるのにも好感が持てる。

 

そういった出店者の人たちと
いろいろ会話をしながら
ブースをみてまわる。
自分はただものを買うのではなく、
ものの先にいる作り手の人などと
コミュニケーションを取ることが
好きなのだと改めて思う。

 

普段から映画やアートをみたり
本を読んだりするとき、
できあがったものだけではなく、
そのバックグラウンドにとても興味がある。
どんな人がどんなことを考えて作ったのか。
それを知るとさらに理解が深まる。

 

今回、文学フリマに行ったことで
創作意欲をかきたてられた。
わたしは普段創作をしないが、
自分にも何か楽しいことが
できそうな予感がした。

 


檜垣裕美Instagram

 


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