美大で文字を教える ー 山田和寛

今回の授業で生まれた学生作品たち

 

先月(5月)の話ですが、
学生時代の恩師のつてで、

山形にある東北芸術工科大学の
グラフィックデザイン学科にお呼ばれをし、
授業をしてまいりました。

 

何か文字にまつわる授業をして欲しい
というご依頼で、
グラフィックデザイン学科といえど
相手は2年生。

まだデザインの基礎をかじった程度の
経験値
という事前情報を得て、
教育初心者として
何か面白い授業が出来ないかと

足りない脳みそを
ぐるぐる回転させて考える。

 

僕はこのくらいの年の初学者は
とにかく身体を使ってものづくりするのが
今後のデザイナー人生の糧になることを
経験上知っているので、

身体を動かす授業ができると
いいだろうと思い、

ガムテープで文字を書いてみる、
というワークショップを考案しました。

 

ガムテープという素材の面白いところは、
幅が一定で、直線が出しやすく、
そこそこ大きな文字になるというところで、
新宿駅などで工事用仮囲いに見られる
佐藤秀悦さんの案内表示の文字が有名です。

 

今回のワークショップも
こういう使用場面を想定して、

遠くから、移動しながら
読めるということを考慮し、

造形的な美しさはもちろん、
「伝わりやすさ」を重視し、

素材の特性を生かした
造形のルールづくりと、

そのルールの例外にどう対応するか等、
とにかく頭を使わないといけないので、
実は難易度がとても高いのです。
(かつ美大生にふさわしい課題。)

 

そして本番では
漢字2文字の地名を描いてもらいました。

最初は苦戦しつつ、
徐々にみんなコツを掴んで、

最終的に会心の出来の作品が
たくさん生まれました。

まずまず上手くいってほっと一安心。

 

それにしても6時間経ちっぱなしで
60人の授業というのは大変で、

常勤の先生方の大変さが
身に染みました……。

 

しかし東北芸工大、
なんと大学の宿舎に
源泉掛け流しの温泉があり、

授業の疲れを癒やして帰りました。
なんというローカリティ!

 


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