平常心是道 ー 赤木美名子

 

先日NHKのトークコーナーに
出演する機会をいただいた。

 

収録のためにスタジオ入りすると
当たり前だけれど
夕方のニュースで観るセットがある。
大きなカメラにディレクターさんたち、
明るすぎる照明。
頭がクラクラした。

 

小学校で弁論大会、自転車競技会
中学校では生徒会長
専門学校でファッションショーの
ショー委員長など

いつの間にか担ぎ上げられ
人前に出る場を踏んできたけれど
今回は非日常過ぎて呼吸が浅くなり、
完全に平常心を失った。

 

収録が終わってはっと我に返ると
何を話したのか全く覚えていないという
情けない自分。
放映日の自宅のテレビに映っていたのは
間違いなく欲張りすぎの自分だった。

 

あれも伝えたい。
これも話したい。

 

いつも思っていることが
頭の中で整理されないうちに
掛け合いの質問に答える番がやってくる。
それの繰り返しで終わっていた。

 

数か月ご一緒したアナウンサーさんの
番組に対する思いや
番組制作担当さんたちの
ゲストが気持ちよく収録を、
という気遣いをひしひし感じる現場。

プロフェッショナル集団の
仕事場だったなぁ。
わたしは不完全燃焼。

 

今、デザイン会社とポストカードの作成中。
葉書1枚ほどの小さな世界に
もんぺ製作所をあらわすための原稿書き。
短い文章で思いを伝えたいと思うのに
どんどん文章が長くなる。
ほら、このコラムも。

 

いつも自分をよく魅せようとする
虚栄心がじゃまをする。

 

♪ありの~ままの~姿見せるのよ~
ありの~ままの~自分になるの~♪

と5歳の娘が『アナと雪の女王』の
主題歌を仮装して大熱唱。
赤面する母。

 

平常心是道は遠い。

 


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