一流とは何か? ー 浅野理生

 

初めまして。和菓子職人の浅野理生です。

 

みなさん絵本は好きですか?
私はこどもが生まれてから
よく手にするようになり、
今ではその美しい世界に魅了されています。
これから月に一度、
魅力的な絵本をご紹介したいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

数ある大好きな絵本の中でも
心をひきつけてやまない作品は、
インド発の世界にひとつだけの絵本
【The Night Life of Trees】です。

 

 

中央インド・ゴンド民族出身の
3人のアーティストが、
木にまつわる神話的な世界を描いています。

 

この本の為に作られた
ざっくりとした手触りの漆黒の紙。
絵は刺繍のような美しさ。

 

 

伝統的な手法を用い、
一枚いちまいシルクスクリーンで印刷され、
まさに木が育つような
時間と想いを感じます。
作り手の魂が宿ったような
この絵本を手にすると、
これぞ一流の手仕事と胸がときめきます。

 

では、一流とは何でしょう?

 

私が考えるに、高価だから一流ではなく、
有名だから一流ではなく、
売れるからといって一流ではない。

 

記録があるから一流ではなく、
希少で珍しいから一流ではなく、
外国で評価されるから一流でもない。
テレビや雑誌に紹介されたから一流ではなく
ましてや著名人が愛したから一流でもない。

 

これらのスケールでは測れないということ。

 

ただ、何となく浮かんだイメージは

「本質を見定め、
   その極みをもって時を印象的に、
   美しく記憶させる力を持つもの」

でした。

 

人それぞれがもつ一流のイメージ。
そこに正解はありませんが、
時に答えのない問いに想いを巡らせ、
哲学的にものの本質を考えてみるのも
おもしろいかもしれませんね。

 


「wagashi asobi」Web

 


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