肝心かなめ ー 上間美絵

やりたい事とやれる事
仕事において、ここが噛み合うと
長く続けていける事になるわけで

ドンピシャだね!

となるまでに人は多くの時間を
費やしていると思う。

 

そしてたまに

あれ、おかしいな 側線にずれたな、
戻ったな、

などと繰り返して
大人は働いているんじゃなかろうか。
私はそんな1人です。

 

社会に出てみて、まず思った。
高校生までに見えていた世界の中から
選びとった進路は
よくよく考えたようでいて、
そもそもその世界が誰かから与えられた
(ありがたいとも言う)中での
守られた世界だったんだと。
その世界の中でも生きていけるけど、
外にも世界は続いている。

 

建築の仕事に魅力はたくさんあったけれど
1番の違和感は

仕上げるのは私じゃない、

という事でした。

 

図面を書いて、現場で納めて、
あいだは全て大工さんと職人さん達の仕事。
いつしかぼんやり

手を動かしたいな〜

と、現場で熟練工の
手さばきを追いながら思い、
それと同時に空間認識の能力が
著しく低いことも
立ち上がっていく空間の中で
思い知らされました。

 

私のやりたい事は自分の手を動かすこと。
動かさないと知覚できない部分が
あるんだと
建築を経て、
くっきりみえてきました。

 

hokuriのホームページは

「手に自信をつけること」を大切にします

という一文ではじめています。

 

爪が仕上がるお客様の手
私自身の技術
作家さんの作品
(これは移転前にギャラリースペースも
 併設していたことから)
ぜんぶをひっくるめて「手」と書きました。

 

いまの私は自分の手を動かして
出来上がるものに救われています。
そこからうまれるコミュニケーションに
助けられて
毎日を過ごせています。

 

自覚できて良かった、肝心かなめの私の手。

 


「hokuri」web

 


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