夜の本屋 ー 土屋裕一

 

日曜日の夜のお楽しみは
野村訓市さんのラジオを聴くことです。

 

これまでに世界50カ国を旅して得た
経験や知識、磨かれた感覚を活かして、

あらゆる分野で
クリエイターやプロデューサーとして
ご活躍の野村さん。

 

声がとても良いのです。

 

抑制の効いた低い声は、
振動として耳に届き、

「動かない旅」をキーワードに
選ばれた音楽とともに、

仕事終わりの車の中を満たしてくれます。

 

先日もいつものように聴いていると、
野村さんが初めに読んだメールが、
なんと知人の投稿したものでした。

 

しかも、メールの内容は、
僕がフリッツ・アートセンター
働いていたころ、

毎週金曜日の夜に開催していたイベント
「夜の本屋」についてでした。

 

 

「夜の本屋」は、
店内の照明を少し暗くして、
椅子をあちらこちらに置き、

僕がコーヒーをドリップして、
静かに本のある時間を過ごしていただく
ひとときです。
「何もしないをする」
金曜日の夜の少し特別な2時間でした。

 

その時間に毎週のように
来てくださったお客さんが、

イベントを懐かしみながら、
再開を願う投稿内容で、

野村さんは、
本屋で流れていたらうれしい音楽を
選曲してくれました。

 

ふつうに生活をしていたら
きっと出会わない、
年齢も職業もばらばらの方々と、

金曜日の夜に本を介して語らえるあの時間は
確かに貴重だったのかもしれない。

 

うん、いつかまたやりたいな、

と思いを馳せる夏の夜でした。

 

 


「本屋写真館」web

 


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